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2018.4.21「編んだもんだら」に学ぶ女性のヤル気引き出しセミナー

東日本大震災で被災されたお母さんたちが編むエコたわし「編んだもんだら

宮城県在住のまちづくりファシリテーターの足立千佳子さんが、震災後、女性支援の必要性を痛感し、女性たちの人権の尊重、コミュニティの形成、暮らしの再建となるツールとして作り上げられたしくみです。

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今回は、その発想のユニークさや、足立さん自身のパワーや楽しさを学ぶ機会として、市の人権・男女参画課と協働で、セミナーを企画しました。

IMG_2393はじめに、東日本大震災の後、足立さんが取り組まれてきた活動の紹介があり「編んだもんだら」が生まれた背景について話していただきました。

「とぼけた姿ではあるけど、そこにはたくさんのリアルがつまっている」

言葉にできないほどの辛く悲しい状況の中から、それでも女性の強さと笑顔で前向きに対話や試行を重ね、日々の生きがいとして、ビジネスとして東北の海の恵みを編み上げていったおばちゃんたち。

足立さんは「さざほざ」という方言で表現をされましたが、「和気あいあいと」「身の丈にあった」活動に共感する部分がたくさんありました。

セミナーの後半は、参加者によるワークショップ。地域の課題や魅力を整理し、自分たちがもっている資源に気づき、それをどう活かすかについて対話する時間でした。

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初対面の人もいる中で、女性らしく”和気あいあい”と対話はすすみ、「諫早は落ち着いていて、暮らしやすい」「食べ物がおいしい」「子育てしやすい」「人と人のつながりがあたたかい」といった強みや「情報がまとまってない」「車がないと買い物が不便」「学びの場が少ない」などの弱みについて意見交換をしました。

セミナー終了後は、もりあげガールズメンバーと足立さんとで懇親の場を設けましたが、足立さんの飾らない人柄と明るさに、すっかりエンパワーされ、”私たちもがんばろう!”と気持ちを新たにすることができました。

なお、今回は、翌日開催された「諫早グルメフェスティバル」のために、特別に「うないさんもんだら」を編んでいただきました。さすがの人気で即完売!となりましたので、現在、追加発注をしています。入荷後は、観光物産コンベンション協会などで販売される予定ですので、お楽しみに♪

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文/村川美詠 写真/川原孝子(フォトグラファーMILK)