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酒蔵では買えないお酒「黎明」完成!

 

梅の花が咲き始め、春もそこまで来ている諫早市です。

そんな中、諫早市唯一の酒蔵「杵の川」で今年もあの「黎明(れいめい)」が完成しました。

image「黎明」とは、諫早市内で生産された山田錦を原料として、諫早の酒蔵が作る言わば「オール諫早」の日本酒です。

昨シーズンから生産が始まり今年で2回目の完成を迎えました。

 

さらに今年は昨年販売した純米吟醸に加え、一等級の山田錦を50%まで精白した純米大吟醸も生産。

フルーティさと上品さを兼ね備えた商品に仕上がりました。

 

imageラベルには高来町の伝統和紙「湯江紙」が使われているんです。

imageそんな「オール諫早」の「黎明」

そこには1本のお酒に込められたたくさんの方々の想いが詰まっていました。

image1つはお米を作った生産農家の方々。

山田錦の生産は昨年から小長井町や高来町、長田地区ではじまったのですが、初めて事とあって思いの外収穫できなかったそうです。

 

2年目となった今年。

生産に本野地区が加わったことや、生産者の皆さんの努力の甲斐あって1等級のお米をたくさん収穫することができました。通常、「等級」が取れるだけでもすごいことなのに、生産者の皆さんから言わせてみれば「1等級がとれて当たり前」という自信のこもったできだったようです。

imageimageそして、杵の川の蔵人たちの想い

以前、瀬頭社長と田中杜氏のゴールデンコンビについては、ブログでも書かせていただきました。素晴らしいチームワークで完成したお酒であることは言うまでもありません。

 

しかしもう一人この「黎明」を心待ちにしていた人物がいます。

それは、平成25年に亡くなった先代の社長、瀬頭昭治さんです。

 

昭治さんは生前「諫早で作った米で酒が造りたい」と仰っていたそうです。

諫早は米どころにも関わらず酒米は作られておらず、諫早での山田錦栽培を誰よりも強く願っていたのかもしれません。

 

さらに、今回ラベルに使用されている「湯江紙」にも昭治さんの想いが。

実は、湯江紙を復活させようと地元の有志がはじめた時に立ち会ったのが、当時諫早の観光コンベンション協会の会長を務めていた昭治さんでした。

そこでも「いつかこの紙でお酒のラベルを作りたいね~」。そんなことを仰っていたそうです。

しかもそのことは、黎明大吟醸のラベルにすることが決定してから発覚したらしく、はからずも昭治さんの想いがこもったお酒となったのです。

不思議なご縁があるものですね。

 

きっとこのお酒ができたことを昭治さんも喜んでくれているはずです

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さて、ここで今回のタイトル「酒蔵では買えないお酒」の話をしましょう。

 

実は今回発売の「黎明」、杵の川のギャラリーには在庫がありません。

諫早市内の杵の川取り扱い酒店でのみ購入できます。

 

これは、瀬頭社長が諫早の地酒を地元の酒店でぜひたくさんの人に買ってもらいたいという地域貢献の想いからだそうです。

 

とはいえ、限定生産ということなので飲みたい方はお早めに♪

たくさんの人たちの想いと諫早の良さが詰まったお酒「黎明」。ぜひご賞味ください♫

image【純米吟醸 黎明】 1800ml 3,000円 / 720ml 1,500円 ※販売中

【純米大吟醸 黎明】1800ml 3,500円 / 720ml 1,750円 ※3月3日より順次販売

 

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■■株式会社 杵の川■■

長崎県諫早市土師野尾17-4

0957-22-5600

 

☆3月19日・20日は毎年恒例の「蔵開き」が開催されます。

蔵開き限定酒などもありますのでぜひ足を運んでみてください

 

写真・文/友廣  皇子