皆様。こんにちは。
東京支局の数原有希子です。
夏の間、賑やかだったセミの声が
いつの間にか秋の虫の音に変わり、
過ごしやすい季節になりましたね。
行楽にはもってこいのこの季節、
皆さんはどこかにお出かけになられましたか?
先日、諫早では秋の一大イベント、
のんのこ諫早まつりが開催されました。
私も、秋の諫早を満喫しに、帰省して参りました!
名付けて「のんのこ帰省」♪
久しぶりの東京支局だよりは、
祭りの様子をお伝えいたします☆
「のんのこ諫早まつり」は、
皿踊りの継承と、地域活性化を目的に、
毎年9月、前夜祭を含め3日間に渡り、繰り広げられる
諫早最大のイベント。
諫早人のとびっきりの笑顔に出会える、
秋の風物詩です♫
今年は青空の広がる、
絶好の、のんのこ日和!
鮮やかなスカイブルーをバックに、
「のんのこ」の文字がよく映えていました。
お祭りは、市民総参加の皿踊りからスタート☆
大人から子どもまで、
学校や職場などのグループごとに、
「のんのこ節」に合わせ、両手に持った小皿を
カチカチと打ち鳴らしながら、街を踊り歩きます。
今年は70団体、約6000人が参加されました。
曲はリズムの異なる、
道行き、まつりのんのこ、新のんのこの3種類。
時にしなやかに、時にリズミカルに、時にパワフルに!
法被や浴衣など、それぞれの衣装を身にまとった人々が、
市中心部のアーケードからメイン会場までを
賑やかに踊り歩き、街は祭一色♪
「かわいい」という意味です♡。
子どもたちの踊る姿は
まさしく愛らしく、
見ているだけで笑みがこぼれます。
みんな、幼稚園や保育園の頃から、
いろいろな行事で踊っていて、
曲が流れてくると、自然に体が動くそうです。
誰もが踊れる地域の踊りがあるっていいですよね~。
これまでも、これからも、街の宝物♪
そして、
沿道から、当たり前に、ふつ~に聞こえてくる
「よかね~!上手かね~!あら、可愛いさ~」などという諫早弁が、
東京帰りの耳には懐かしく、よか感じ~(いい感じ)♡。
五感で味わう故郷の空気。
心がほっこり温かくなります。
皿踊り は、佐賀の有田や島根の隠岐など、全国にもいくつかありますが、
江戸時代の参勤交代の道中で生まれた
とされる説が有力で、
以降、町の行事、結婚式のお開きの
場面などでも踊られ、
市民に親しまれ続けています。
踊りのゴールとなる本舞台☆
皆さん、楽しそう♪
踊りも笑顔も素敵ですね。
足の指先までしなやかな所作に、
見とれてしまいます。
出番直前!
後ろ姿にも気合いがみなぎります!
きらっきらの笑顔!ポーズもばっちり☆
手話ボランティアの方々が、
終日、出演団体などの紹介を
されていました。
いろいろな場面で様々な心づくしに出会えるのも、
この祭りの特徴です。
諫早市役所の広報課の方が、
取材に来られていました。
次の「広報いさはや」に
掲載されるのでしょうね。
どんな写真が載るのか楽しみです☆
様々な理由で会場に行けない方々にも
祭りの雰囲気を味わってもらおうと、会場を飛び出し、
まつりの魅力を市内のあちこちにデリバリーされています。
弾ける笑顔と、リズミカルな踊りに元気をもらえます。
訪問を心待ちにされている方々も多いそうですよ♪
そろそろお腹がすいたので、グルメコーナーへ。
諫早の美味しいものがずらり。
出店は約100店舗!
郷土料理、絶品グルメ、
魅惑のスイーツなど、
毎年、諫早の「おいしい」が大集結しています
地元の大学に留学している学生さんたちも参加。
お国自慢の料理を手作りして販売されていました。
子どもたちが楽しめるコーナーも充実しているので、
ご家族連れの方々も多かったです。
大人気のふわふわドーム。
デザインは、
長崎をホームタウンとする
サッカークラブ
V・ファーレン長崎のマスコット
「ヴィヴィくん♪」。
これまた、地元らしくていいですね~。
お絵かきコーナーでは、
世界にひとつだけのうちわ作り☆
みんな夢中になって楽しんでいました。
踊り は夜まで続き、
ステージを盛り上げます。
ハァー♬ 芝になりたや 箱根の芝にヤーレ
諸国緒大名の しき芝に ノンノコサ~イサイ
シテマタサ~イサイ♬
ラストは大人も子どもも、
飛び入りで舞台に駆け上がり、
一体となって踊りを楽しみました。
翌日もすこぶる快晴!
この日は、
本野支部の中本明浮立、
北諫早支部の福田面浮立など、
諫早各地に残る、郷土芸能の数々が披露されました。
中本明浮立は15年ぶりの出演。
今年は、5歳~80歳まで総勢200名! 迫力満点☆
のんのこまつりに向け、3月から練習を始められたそうです。
飯盛支部の蛇踊り。
約400年の歴史があります。
踊りが終盤に差し掛かると、
「アンコール!」という意味の、
「もってこ~い!もってこ~い」
の声が掛かり続けていました!。
今でも、まだ見たい!もってこ~い!(^^)!
伝統芸能の継承、保存に取り組んでおられる皆さん、
迫力の舞、踊りを、ありがとうございました。
来年はどの町が披露されるのか、早くも楽しみです。
このほか、アーケードやサブステージでも、
様々なイベントが繰り広げられ、
今年も大変な賑わいの中、祭りは幕を閉じました。
東京に移り住んで、丸2年。
ふるさとの風景は非日常となりましたが、
見て、参加して、食べて、飲んで、楽しめる
地元のお祭りは、
「最高・最幸・最好」です!
そして、
会場でたくさんの懐かしい笑顔に再会できるのも、
また嬉しい☆
「帰って来とると~!じゃあ、祭り会場で会おうね!」
なんていう言葉も飛び交い、
今年は、なんと20年ぶりの奇跡的な再会もありました。
地元の人は「土の人」
よそから来た人は「風の人」。
先日、あるドラマで耳にした言葉です。
考えてみると、大阪出身、東京在住のわたしは、風の人。
だけど、心の底から穏やかな気持ちになれる諫早は、
間違いなく心のふるさとであり、原点です。
新たな感動と懐かしい再会は、心の栄養剤。
美味しい空気、豊かな緑、すべての人々と笑顔に感謝をし、
風の人ながらも諫早愛を育み続け、
また、ふら~っと帰省したいと思います。
「土の人々=じげもん」の皆さま!
これからも、仲間に入れてくださいね☆
おしまいに、
まつり実行委員会の皆様、市民ボランティアの皆様、
祭りの準備から運営、後片付けまで、すべてに携わられた皆様。
大変、お疲れ様でした!そして、ありがとうございました!
I Love 諫早 ♡ WE Love isahaya ♡ のんのこ万歳!
以上、東京支局だよりでした。
文 /数原有希子(すはら・ゆきこ)
写真/諫早市の有志の皆様。 数原有希子(すはら・ゆきこ)
(写真をご提供くださいました皆様、ありがとうございました!)