グルメ

フレッシュ251 2号店
美食マダム御用達の産地直売店

【住所】 諫早市飯盛町上原4-2-1
【電話番号】 0957-48-2242
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困った事に、夫は口が肥えている・・・

美食家とまではいかないが、特に食物の鮮度にうるさい。
夫は長崎県南部の海と山に程近い場所で育ち、採れたての海の幸、山の幸を当たり前のように食べて育ったようだ。

結婚して今日まで「美味しい」と言った事はないが、美味しくない時は冷ややかに且つ素早く反応する夫。
「これはいつんとや、臭か!」(いつのものだ、臭い!)
「うもなか」(美味しくない)
夫に美味しい物を食べさせたいと言うよりも、妻のプライドで「おいしか!」(美味しい)と言わせたい気持ちが高まる。

料理の腕は置いといて・・・
「新鮮で、美味しくて、お手頃価格」の三拍子揃った生鮮品を探すべく、諫早市内のスーパーや産地直売店を制覇する勢いで見て、買って、食べてみた。
そして辿り着いたのが飯盛町の産地直売店フレッシュ251だ。

フレッシュ251は飯盛町内に2店舗あるが、私の行きつけは2号店だ。
2号店は車がないと不便な立地ではあるが、飲食店業者や食にシビアな主婦が、わざわざ通う店なのだ。

時期や天候によっては品揃えが少ない日もあるが、概ね充実した品揃えで陳列してある商品を見て回るだけでテンションが上がる。
地元、飯盛町の特産品であるジャガイモを始め、キュウリ、人参などの旬の野菜、朝とれの新鮮な魚、天然酵母のパン、スイーツ、花苗などが所狭しと並んでいる。

私のおススメは、ホクホクのじゃがいも、トゲトゲが残っている瑞々しいきゅうり、県下有数の出荷量を誇り花持ちが良い飯盛産のカーネーションや、茎が丈夫で大輪のガーベラ、絶品スイーツのガトーショコラだ。

店長の 佐田登喜子氏に、お店のこだわりを伺った。
「温暖な気候で山と海に囲まれた飯盛は、じゃがいもや人参を始めとした美味しい作物が育つ環境が整っています。そんな飯盛の自然の恵みとエネルギーと旨味が詰まった作物を売りたい、年配者が作物の生産を通じて生きがいを見出し、社会参加ができる場を作りたい、そんな思いでお店を立ち上げました。
今は、若い会員も増え、幅広い人材が、この直売所の元気の源です。飯盛で採れた作物をメインに諫早市内で作られた、手作りの物しか置いていません」
飯盛の地に嫁いで40年近く。飯盛の人と自然と共に歩んだ軌跡と、実直でブレない人となりが、販売されている商品の安心感と信頼に繋がっているのだろう。

フレッシュ251 2号店で外せない、イチオシ商品がもう1つ。
手作りのコロッケだ。
薄い衣の中には、ほんのり甘くてホックホクのじゃがいもがギッシリ詰まっている。
飯盛産のじゃがいもの旨味と、熟練の手仕事で日々作られるコロッケは人気商品で、日曜日は1日で1,500個売れる時もあるそうだ。

コロッケの美味しさの秘密を佐田氏にコッソリ伺った。
「コロッケは完全手作りです。機械を使わず最初から最後まで全て手仕事で作り上げます。冷凍物は一切使っていません」
これで1個50円!
驚きの安さと美味しさだ!

フレッシュ251そばの交差点から左折して道なりに2分程車を走らせると、眼下に橘湾とだんだん畑が広がり、思わず写真を撮りたくなる風光明媚なスポットがある。揚げたてのコロッケと共に景色を楽しむのもおススメしたい。

料理の腕は相変わらず冴えないが、食材に対するクレームは次第になくなり、ついに「おいしか!」を言わせるまでに!
我が家にとって、フレッシュ251は食材だけに限らず私の精神衛生上も必要不可欠な存在だ。

2013年12月12日/記 福田 正子
            写真 Photographer MILK 川原孝子

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