【住所】諫早市多良見町化屋759多良見町商工会館内
【電話番号】080-8581-8182
【URL】http://tarami1.com/
毎月第4日曜日の朝9時から12時まで
喜々津商店街で開催されている「たらみ市」は、
・商店街機能の回復と魅力アップ
・出店者と消費者、近隣住民との交流
・地元産品の販売機会の創出
等を目的として、平成25年1月から開催されている。
地元商店街の商品はもちろん、お菓子や手芸品等、個人やサークルの手作り品も販売されており、ヨガやハンドマッサージ、耳つぼジュエリー、子どもスポーツ教室など、バラエティ豊かなイベントも開催されていて、回を追うごとに賑わい感が増している。小さい商店街ではあるが、いろんなお店をめぐりながらそぞろ歩くのはなかなか楽しいものである。
個人的には、ほぼ毎回参加して、いろいろと美味しい食べ物や可愛いモノを入手したり、楽しい人達に会ったりして、楽しみにしているイベントだが、ここまでになるには、いろいろとご苦労があったらしい。
実行委員会の古賀孝史会長によると、
そもそもは商工会の企画として始まった朝市だったが、盛り上がりがイマイチになりかけた頃、古賀さんを含めた「5人組」と呼ばれる、“いけいけドンドン”な仲間達(吉田俊文さん、川田俊明さん、北島美智子さん、船津知子さん)がコアメンバーとして企画、運営に参画するようになってから、“人が人を呼び”、ユニークな出店者が増え、それに伴ってお客様も増えていったという。特に、女性2人の目線と、巻き込み力は大きな起爆剤となったらしい。
ノリで作った「恋するフォーチュンクッキー たらみ市version」も彼女たちの発案であり、地元が一丸となって「たらみ市」を盛り上げようという雰囲気がよく表れている。
また、ウレスレヤン大学の学生達がボランティアとして関わっていることも大きな特徴で、若者目線のアイデアもよく活かされている。
そんなコアメンバーの会議は、月に2回、午後7時から開催されている。毎回、夜遅くまで、どんな企画をしたいのか、そのためにどんなことをすればいいのかを皆で検討している。
といっても、基本的には“なんでもOK”!(笑)
失敗を恐れず、とにかくやってみようというスタンスで取り組んでいて、誰かが「こういうのやりたいんだけど」と言うと「それいいね!」と認める方向で検討をすすめるのだという。
また「こういう人から出店したいって話があったとけど」という相談も、一部(宗教や政治活動)を除き基本的にはすべてOK。「敷居は低く」がモットーなのだ。
普通、こういった朝市の場合、「商店街の人以外はお断り」というところが多いと思うが、「たらみ市」の場合は、毎回、いろんな趣向、工夫をこらして開催することで、お客様に興味をもってもらい、たくさんの方に来ていただけることを優先している。
つまり「商店街の都合」ではなく「お客様の立場」で企画をしているのである。
それは、5人組を中心とするメンバーが全くのボランティアで、生活者目線で参画しているからであると私は思う。商店街のみなさんも、これらのメンバーの活動を認め、好きにさせてくれているようである。
個人的には、よく知っている「たらみ市」だったのだが、今回、取材させていただいて、始めてこれらのメンバーの存在を知り、その熱い思いや行動力のすごさに感動した。
「多良見町を元気にしたい」そんな思いを持つ人が、集まり、行動し、人から人へつながり、仲間が、活動がどんどん広がっていく。補助金等に頼るのではなく、自分たちの力で自立していく。
「たらみ市」はそんな素敵な“まちおこし”の成功例だと私は思う。
皆さんもぜひ、毎月第4日曜日は、喜々津商店街にお出かけください♪
文 :村川美詠